2018年度高麗手指鍼学術セミナー第1回
第14期 高麗手指鍼学術セミナー・本科受講生の杉浦です。
私は昨年(平成29年)の8月より、小松院長の鍼灸院でスタッフとして働かせていただいております。
勤務の中で患者さんと出会う度に、小松式高麗手指鍼の治療効果の高さや適応対象疾患の多さに日々驚かされています。
その治療法をぜひとも学びたいと思い、今回この高麗手指鍼学術セミナー(本科)に参加しました。
私にとっては、待ちに待ったセミナーというところです。
第1回(平成30年4月15日開催)のセミナーの内容や受けた感想について、記述していきたいと思います。
セミナー中の雰囲気ですが、終始和やかな雰囲気でした。先輩方の話では、昔はもっとピリピリした雰囲気で、私たちのころとは
全然違うと言っておられましたが、必要以上に緊張することなく、落ち着いた雰囲気でセミナーを受講することができました。
セミナーの内容としては、始めに十数枚のプリントが配られ、器具の説明や年間スケジュールの話がありました。
次に、これには驚いたのですが、「高麗手指鍼療法セミナー学習チェックシート」というプリントの説明がありました。
これは、何がどのくらいできるようになっているかのチェックシートで、例えば「要穴」について、基本法を刺鍼できる場合は
1点、十二気募穴を刺鍼できる場合は2点、命穴を刺鍼できる場合は3点などなど、こうした項目が一覧となっているものです。
これをみれば、何が大事でどのくらできるようになっている必要があるのかがわかり、復習時にとても役に立つと思いました。
その後は、高麗手指鍼療法の歴史、概念、基本用語、治療手順などの説明があり、そしてこのセミナーである手指鍼の欠点について、
話をしていただきました。最初に自らの欠点を教えていただけるセミナーは、殆どないのではないでしょうか。
治療法の欠点を正しく認識し、臨床に臨むことは極めて大事なことだと思いますので、最初に説明していただけたことは、とてもありがたいことだと思います。
また、その欠点ですが、小松式複合治療によって補完でき、それにより治療法は完成するとのことでした。
続いて、手指鍼の利点、特徴、現状の説明をされ、なぜ今まで高麗手指鍼が日本において普及しなかったのかの話をしていただきました。
これは、ビジネスを重視している小松先生ならではの視点と解説であり、とても納得のいく話でした。
次に、「本セミナーの特徴」として、今後のセミナーにおいて、日本の鍼灸院の経営に直結した治療技術の指導をしていただけることや、各疾患別のセミナーの際には、その有効性を明示していただけることなどを話ていただきました。各疾患に対する有効性を示すという点についてですが、小松先生は、データを非常に大事にされるデータ主義の方です。そのデータ主義の小松先生だからこそ、各疾患に対する有効性を示せるのだと感じました。
続いて、高麗手指鍼療法における灸の使用法や、内科系疾患における治療の基本手順、実技のポイントと注意点として、相点探索、刺鍼、置鍼時間、消毒治療過誤の処置方法について説明していただきました。
そして、いよいよ実技の時間となりました。実技の時間はたっぷりと2時間くらいありました。
今まで、小松院長が患者さんに刺した鍼を抜いたり、先輩に鍼を刺してもらったりすることはありましたが、自分で自分の手に鍼を刺すのはこれが初めてでした。
小松院長や先輩方が、手際よく簡単そうに刺しているのを見ていましたが、いざ自分がやってみると思いの他難しく、鍼を何度も落としてしまったり、鍼先が出ているまま鍼管を手に押し当ててしまったりと失敗が多かったです。
これは何度も練習してうまくなるしかないですね。
また、受講生14人に対して小松先生とセミナー講師助手の方が2名いらっしゃるので、持ち方や刺鍼方法、刺鍼部位について、わからないことがあれば直ぐに聞ける環境でした。その為、わからないまま時間が過ぎるということは、殆どありませんでしたし、間違えて行っている場合は、その場で直ぐに指摘をしてい
ただけました。
まだ、セミナーが始まったばかりで、わからないことが多いですが、今後のセミナーを楽しみに頑張っていこうと思います。
次回のセミナー(第2回)についても、ブログを記載予定ですので、
お時間があるようでしたら、ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。